当麻曼荼羅絵解き

観経疏を読み始めて、やはり難しい。20ページも読むと眠くなってしまう。210ページあるのでまだ1割にも満たない。さあ、どうしようか。分からないなりによみ進めていけば、きっと何かあるであろう。観経疏を読む参考書は無いだろうか。きっとそれも難しいで…

久々にこのカテゴリーで書かせてもらいます。というのも、11/13(木)の絵解きが近づいてきたので勉強せざるを得ません。 で、遅ればせながら、観経疏玄義分を一から見直して見ると、初っ端に『帰三宝偈』が出てくる。十四行五十六句からなる偈で、最後の一行…

ここまでお付き合いして読んで下さった方へ 当然のことながら当麻曼荼羅の解説は、インターネット上のいたるところにあります。絵も示さずに絵解きと称するに心苦しいところがあったのですが、非常に詳しいサイトがありましたので、紹介しておきます。http:/…

(その4) やがて陽が昇り始めると禅尼は「私共はこれにて帰ります。あとのことは宜しくお願い致します」「お帰りになると申して、いづれにお帰りですか」禅尼が黙ってニッコリ笑うと、何処ともなく七色の雲が二つ飛んできて、禅尼と化女の足元まで降りてき…

(その3) 六月二十日酉の刻(午後5〜7時)一人の禅尼、年老いた上品な尼様が訪ねて来た。 「法如様、あなたが生身の阿弥陀如来を見奉らんと願われる志は誠に尊いものでございます、私がそのお手伝いを申しあげます。先ずその為に、大和、河内、近江の三国よ…

(その2) 父は身分のある方ですから後添えとして照夜の前様という型をお迎えになり、姫も養母の元で可愛がられて育てられますが、姫の義弟に豊寿丸という男の子が生まれますと、今まで優しかった照夜夫人は掌を返すが如く、事毎に姫につらくあたるようにな…

心新たに再開したいと思います。 1.当麻曼荼羅と中将姫 ただいまより、御絵解き申し上げますのは、中将法如感得の当麻曼荼羅でございます。 天平19年と申しますから、今から約1260年前のことでございます。 時の帝は45代聖武天皇、その右大臣に藤原豊成卿…

『当麻曼荼羅略讃巻上』第4回目 ここにおいて使者に命じて仙人に言わしめて曰く「大王年老ゆれども子なし。血筋まさに絶えなん」と。すなわち相師ありてよく大仙を見知りて申さく「久しからずして命を捨てて王の子となりて再び生まれたまわん」と。これによ…

『当麻曼荼羅略讃巻上』第3回目 ある時提婆参殿して太子にまみゆ。 太子つつしんで問うて曰く「尊者が今日の顔色甚だ憔悴していぜんと同じからざるは何ぞや」 提婆曰く「我が今憔悴せしは正しく太子の御為を存ぜしゆえなり」 太子曰く「我が為とは何事ぞや」…

『当麻曼荼羅略讃巻上』第2回目 太子おおいに歓びて即ち手を挙げて呼びて曰く「尊者何故にこの所へ下り来たらざる」と。ここに於いて提婆忽ち化して嬰兒(ように)となり直に下りて太子の膝に上らんとす。太子これを抱いて口を鳴らし寵愛して彼の口中に唾する…

11月に向けて、当麻曼荼羅の勉強を始めたいと思います。参考書には「曼陀羅を説く」塩竈義弘著や「当麻曼陀羅 絵解き」西山浄土宗東部青年会布教部編などがありますが、それらは現代かな使いで分かりやすく書かれています。 ここに「当麻曼荼羅略讃 上・下」…