久々にこのカテゴリーで書かせてもらいます。というのも、11/13(木)の絵解きが近づいてきたので勉強せざるを得ません。
 で、遅ればせながら、観経疏玄義分を一から見直して見ると、初っ端に『帰三宝偈』が出てくる。十四行五十六句からなる偈で、最後の一行四句に回向句として用いられる有名な語句があります。                        
 願以此功徳 平等施一切 同発菩提心 往生安楽国
 願わくは、此の功徳をもって、
 平等に一切に施し、     
 同じく菩提心を発して、   
 安楽国に往生せん。
 
 出典というのは気になると、調べずにはいられません。あるとき、三帰依文の出典はどこかにあるのですか?との問いに住職があると思いますが、今は分かりませんと言っていました。結局ネットで探してみてもよく分かりませんでした。知っていたら教えてください。でも、こんな検索がすぐ出来てしまう便利さは有り難いことです。昔の書写していた時代に比べて、格段に文献の量と質は向上しています。この恩恵を説法にも生かさないといけません。

 今回の「当麻曼荼羅絵解き」ではどうしても、定善義(左の縁(へり))と散善義(下の縁)まで行きたいと思っている。そして中央八重の玄義分にどれだけ入れるか?
 「定」はすなわち慮りを息めてもって心を凝らす。
 「散」はすなわち悪を廃してもって善を修す。

 最も基本のところから220ページある観経疏をまず読み進めていこう。