観経疏を読み始めて、やはり難しい。20ページも読むと眠くなってしまう。210ページあるのでまだ1割にも満たない。さあ、どうしようか。分からないなりによみ進めていけば、きっと何かあるであろう。観経疏を読む参考書は無いだろうか。きっとそれも難しいであろう。そうすると、その参考書を読む参考書は…。
 自分は、経典を勉強するときに、その時点での理解の仕方が違うと思う。経典がしっかり読めるようになった暁には、そんな右も左も分からないような人が、どう考えて進めばいいかが分かる手引書のような参考書を書きたいと思うようになってきた。
 それにしても、難しい。
 善導大師は『観経疏』4巻の他に、『法事讃』2巻、『観念法門』1巻、『往生礼讃』1巻『般舟讃』1巻がある。よって善導大師の著書は「五部九巻」と総称されている。
 『観経疏』は「玄義分」「序分義」「定善義」「散善義」の4帖(巻)からなっている。
 「玄義分」は、経の容義をあらかじめ述べたもの。
 「序分義」は、経の序説にあたる部分を注釈したもの。
 「定善義」は、経の本論にあたる正宗分の中、定善十三観の文について注釈したもの。
 「散善義」は、正宗分の中、散善を説く九品段と、得益分、流通分、耆闍分について注釈し、後跋を付したもの。
 その後跋の部分では、古今の諸師の誤った『観経』解釈をあらため、仏意を確定するという「古今楷定」の意趣が示されている。
 
 歎異抄ですら、読もうと思ってから読めるようになるまで(読むだけでも)1年近くの縁が熟す時を必要とした。「観経疏」については先が思いやられるのだが、とりあえず今月読むだけでも読んでやろう。意気込みだけは満々です。
 大学でいやいやながら、講義を受けている人に、社会に出たらまず、勉強する機会は少なくなるので、教えてくれるうちにしっかり勉強しておくのが良縁というものです。ただ、教え方が下手だという悪縁も多々ありますが、…。さあ、頑張ろう!