エアー小説書評

2007年5月8日からブログをはじめて、エアーギターに触発されて、小説は書けないが、こんな小説があったら面白いのではということで、2〜3発表してきたが、土屋賢二著「棚から哲学」p.178に★今月のミステリー★白鳥麗奈『法廷のあとさき』というのがあり、短い…

『SATORI-涅槃への階段』 あるきっかけで仏教に興味をもった10人の人たちが、それぞれの道で覚ることを目指していた。そんなときに仏とおぼしきもの(者or物)が現れて、その人に覚者までの段位をつけていく。10人はそれぞれの道(10大弟子になぞらえている)で…

往生欲

ひさびさにエアー小説をやります。佐藤多佳子さんの『一瞬の風になれ』イチニツイテ、ヨウイ、ドン(講談社、全3巻)というのが評判です。この佐藤多佳子さんは『しゃべれどもしゃべれども』を書いた人でもありますが、3部作にちなんで エアー小説話題作『往…

死に時を忘れた人たち

実はあのときが自分の人生(=死)を掛ける絶好のそして唯一のチャンスだったのでは。年老いた男女が、夢も希望もない人生を過ごす中である事件をきっかけに思想的な転換を起こす。現代社会に「超時間的空過」という問題を提起した話題作。「エアー小説書評…

完全ボランティア続き

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、 1秒の時を刻む音。ここから小説は始まる。 時限爆弾はドカーン、ドッカーンあるいはボンッで終わる。 無になる時を刻む時計。 必ず、ある日あるとき、‘その時’はすでに決まっている。 何年か後には、その果は顕らかとなっ…

完全ボランティア

寺院での説教シーンを多く取り入れて、歎異抄の悪人正機、造悪無碍に注目した 現代人の常識をことごとく破っていく爽快ミステリー作品。主人公の 日野正義(24才、在家の学生)は、ボランティアに興味を持つが、人の為といいながら どうも自分勝手さが目立つ…