完全ボランティア続き

カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、
1秒の時を刻む音。ここから小説は始まる。
時限爆弾はドカーン、ドッカーンあるいはボンッで終わる。
無になる時を刻む時計。
必ず、ある日あるとき、‘その時’はすでに決まっている。
何年か後には、その果は顕らかとなっている。
しかし、何年か後も時を刻む音は
不変でつながっている。
63歳と3日。
カチッ、カチッ、カチッ、カチッ、の音でこの小説は終わる。

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エアー小説書評とは:エアー小説は、実際にはない本。こんな本をかいたら面白いかなぁというあらすじをえがいて紹介するコーナー。