言葉というか語句ですが、
AQ (逆境指数)(Adversity Quotient)

「逆境指数」を知っていましたか。
ポール・G・ストルツ博士が提唱したAQ(Adversity Quotient)ですが、IQが知能指数、EQが感情指数であるのに対して、AQは精神の強靭さを計る指数だそうです。
AQが最も低い人は試練からescape(逃避)する。
2番目に低い人は試練からsurvive(やっとのことで生存)する。
3番めは試練にcope(単に対処)する。
そして4番目に低い人、つまり2番目に高い人は試練をmanage(しっかりと管理)する。
最も高い人はharness(慈養)するのです。

◆AQ(逆境指数)が高い人の一般的傾向
・自分で状況改善のために責任を自分で引き受ける
・逆境はその場限りと考える
・逆境はすぐに過ぎ去ると考える
・プラス作用が及ぼせると考える
・避難よりも問題解決を重視する
・視野が広い
・困難を深刻に捉えず、楽観的な思考パターンを保つ
・立ち直りが早く粘り強い
・信頼が厚く、行動が機敏
・問題を個別に考える
◆AQが低い人の一般的傾向
・状況コントロールが殆どできない
・責任回避
・逆境によって精神的な圧迫を受ける
・ものごとをいつまでもひきづる
・無力感でいっぱい
・他人に責任を押し付ける
・小さなことに大騒ぎする
・逆境が必要以上に続くと考える
・あきらめやすい
・自己保身に走る
・ささいな困難を大げさに取り上げる
・希望を失い皮肉や嫌味ばかりを言う
 
◆AQの改善によって・・・
たいていの試練や逆境にはすぐに立ち直り、途中でくじけることもないでしょう。
AQの強化によって、より一層の柔軟性が身につき、より大きな試練に立ち向かえるようになります。

 
必然的に我慢を強いられた時代は自然と逆境指数が高かったかもしれない。
現代では試練や我慢しなくても、何とかやっていけるため逆境指数が低く、いざという時に対処できない。
そんなことを考えると、知識だけではない人生の生き方教育が必要だと思う。 
目的を持った試練や我慢を演出して、それとなく訓練させることをもっと教育現場でやらないと…。
それが自殺者数減少の少しでも役に立てばと思う。
 
それから、この5月は自殺者急増だそうで、震災の影響もあるでしょう。それはそれとして、その前に自殺は例年3月が一番多く、次が10月だそうです。素人が見ても原因らしいものが見えてくるのに、何も手が打てない関係者の無能力さは怠慢と言われても仕方がないでしょうし、多分そう言われようが思われようが、自分には責任はないし、関係ないというような方が名ばかりの対策室で時間をつぶしているのだろう。10年以上も3万人の自殺者を出している幸福度ランキング90位の国は、そう言われても文句は言えないのではないでしょうか。
 
聴聞日記の真城師の話の中で、震災で避難所に避難して、生活の役割分担がなんとなく決まり、薪集めや飲料水・食料の確保、ゴミの収集などの役割があったところに、自衛隊などの救援が来て今から何もしなくても私たちがやりますからとなったとたんに、生きることが辛くなってきて自殺してしまうという状況もあるそうです。
相手の立場にたった支援というものがいかに難しいか、震災は初めてではないので、経験を生かした支援をしてもらいたいものです。もっともっと情報を共有しましょう。知らずにやっていることがいっぱいあります。生涯勉強です。