二二
帰去来(いざいなん)、他郷には停まるべからず、佛に従うて本家に帰せよ。本国に還りぬれば、一切の行願自然に成じて悲喜こもごも流る。深く自らはかるに、釈迦佛の開悟によらずば、弥陀の名号いずれの時にか聞かん。佛の慈恩、荷ないても実に報じがたし。(善導大師『法事讃』)