昨日、本来のいのちのあり方について書いたが、ここに来て気づいたことがあった。前々から今の「お笑い」は、以前と少し違ってきたと感じていた。はっきりさせたのは「おぎやはぎ」のお互いを褒めちぎるもの。その前からコンビで仲が良かったのは「キャイーン」。これらの人たちはお互いを非常に認め合っており、相手がいて自分があるという雰囲気を回りにも感じさせていた。それを無意識的にやっていたのが「スマップ」であろう。5人ともに個々でも活躍できるのに、SMAPの母体を大事にしている。
 以前の漫才はどうであったかと言うと、タケシ、紳助、洋七、みんな自分が前に出て行くタイプであった。そして勝ち残ったものが天才として、TV界に君臨している。
 今のお笑い界は明かに違いそうである。競争は以前より厳しいが、残っているのはどちらかというと仲の良いコンビで、お互いの才能を認め合っている人たちが多いような気がする。
 そんなところに、相手を生かすところに自分も生きるような世界を垣間見る。何にしても、仲の悪そうなコンビの漫才は長続きしないようである。お互いのなんともいえない世界観を醸し出す、ほのぼの雰囲気は見ていてホッとして安心して笑わせられる。「サンドウィッチマン」なんかもう笑いを越して感心してしまう。
 何でこんな話になったかと言うと、認め合って成功している、お互いを立てる世界があるなあと、また時代で進歩しているなあと、そんなことを思った次第です。
 スポーツ界にも同様にありそうですが、スポーツのチーム作りは押し付けすぎて、自分にとってはあまり好ましくない世界です。