本当に無差別殺人事件か!
 八王子の殺傷事件で、また「誰でも良かった」無差別殺人と報じられた。しかし、その後の調べで、事件発生1時間前から駅ビルに入り書店に入店していたらしい。実際に本屋にどれくらいの時間いたのか分からないが、すぐに犯行に及んだわけでもないということだ。お客さんが何人くらいいたのかも分からないが、犯行直前に「偶然いた2人を刺した」と供述しているらしい。
 犯人には、頭の中を整理して正直に思ったことを供述してもらいたい。しばらくの間店内にいたのなら、その間に考えたこと思ったこともあったであろう。無意識のうちに男性の客を避けていたかもしれない。被害者の何かが凶器を振るわせたかもしれない。どんなに理不尽な理由であろうと、正直に話して、捜査員もそれを分析しないと今後の犯罪防止の役に立たない。
 カウンセラーも本音を吐き出させる努力をして欲しい。不謹慎を承知で言うが、「本当は誰を殺したかったのか、誰でも言いわけじゃなかっただろう」と迫ってほしい。心の闇を問いたださないと、同じような予備軍を防ぐことも不可能になる。
 ただ、ここ10年、無差別殺人と言われる犯罪は平均7.5件起こっており、決して増加しているわけではない。その辺も無闇に神経質になるのではなく、個々のケースを分析してちゃんと世に発表してもらいたい。無差別殺人ということで安易に納得してはならない。