沖縄の方言について紹介したいと思う。と言っても「課外授業ようこそ先輩」というNHKの番組を見て分かったことなのだが、藤木勇人さんが6年生の子を相手に授業をしていた。沖縄の方言のことをウチナーグチと言う。ウチナーグチは心を揺さぶる言葉だと言っていた。代表的な方言に次のようなものがある。

イチャリバチョーデー
  一度会ったら兄弟
ニフェーデービル
  ありがとう
ヌチドゥタカラ(命ドゥ宝)
  命こそ宝 戦争で四人に一人が亡くなっているからこそ心から言える
ユイマール
  助け合い
マブヤー
  たましい
チバリヨ
  がんばれ
カナサンドー
  愛している かわいいよ

沖縄の子供達はウチナーグチを使わないので、オジイ、オバアの使う言葉を理解できなくなってきている。昔は、方言を使ったら罰として「方言札」というものを首から掛けられてさらし者にするような禁止教育がされた歴史があったそうだ。(本当に政治指導者と言われる人たちの失政が後を絶たない)しかしながら、ウチナーグチは脈々と相続されているのである。今では沖縄の人たちは琉球国の言葉を誇りに思っている。子供達が方言であいさつしたら、オジイ、オバアは笑顔で応えた。心が和むのである。「がんばれ」と言われても力が出ないが「ちばりよー」と言われると心からやる気が出てくる、肝に響くと言う。方言には自分達の体験が染み付いているという沖縄の人の言葉は重い。番組を見ていて沖縄の人が羨ましくなった。一つ覚えのようにがんばれ、がんばれと言っている底の浅さ、心のこもっていないこと。自分たちのところにもそんな心に響く言葉が無いのだろうか。あった。沖縄の心の言葉全てに当てはまる言葉が身近にあったのだ。
南無阿弥陀仏」(ナマンダブと読むほうがいいかも知れない)
また一つ念仏の納得が増えた。