「信者めぐり」という本を借りた。もう2ヶ月になるがまだ半分も読んでいなかった。が、ウェブ上に紹介されていた。「信者めぐり」には三河普元寺老師の法話という章もあり、
「芝居を見てさへ涙も出るが感じもする、これ人情と云うものじゃ。今一座の説教をきいても感じもするが涙も出る。こんな物をとらまえて、得たり顔で暮して居る者は世に沢山あるが、これ皆人情仏法と云うて御開山の思召しに背く、御当流は人情にかかわる法ではない、故に有がたかろうが涙が出やうが、そんな物は用捨ない、仰せの届いたままが摂取不捨、情に顕はれた処は、はや後念相続となつてある。」
「『師は針の如く弟子は糸の如く』と仰せられてあるが、何程師は、御本願のお約束の其ままをお伝へ下されても、聞人の方にこれでこそと云ふ結び物が出来てあつたら、師のあとへついて行くことが叶はぬ。」等々耳が痛い。この部分は大幅に割愛されているが、さわりを読むのには丁度いい。興味のある人は下記まで、http://www1.plala.or.jp/kobokudo/hou/zenzai/sinnja.html