真宗法語カレンダー2014年6月の法語
深い悲しみ 苦しみを通してのみ 見えてくる世界がある
 
たしかにそうだと思う。
そして、今苦しんでいる人にとっては本当にしがみつきたい言葉だと思う。
しかし、このことを絶対化してはならない。
苦しまなければ本当の世界に遇えないのだとか、
悲しみがあって初めて人間らしくなれるみたいな
固定観念に陥ったらそれはおかしいと感じるのである。
そんなことは言っていませんと言えれば良いのだが、
往々にして押し付けているような印象を与えることがある。
「快楽と贅沢を通してのみ 見えてくる世界もある」のだ。
自分はどちらもあまり知らない狭い世界で生きている。