「責めず、比べず、思い出さず」

この本の三章には、
水谷 玄師の言っていたヴィパッサナーの瞑想法が
教わったままの言葉で書かれていました。
  
この本でいいなと思ったことがあります。
 
『心が楽になり、気持ちが静かで、心を乱すことのない生き方が大事で、
これを求めることが人生の究極の目的だと確信するようになりました。』
 
『私たちは成功すると有頂天になり、自分を人並み以上の優秀な人間と思い、
自己中心的な行動をしがちです。実はこれらは徳を損ない、その結果は晩年に現れるのです。
これから逃れるには、相手の心を傷つけない、他人に親切にし、
他人の喜びを自分の喜びにする以外にないのです。』
 
『求めず、苦しめずという心境は、本当の幸福感を与えます。
そして、喜びも憂いもないということは、本当の喜びがないというのではなく、
「妄想の喜び」や、人の失敗を喜ぶような「不純な喜び」がなくなるということなのです。』
  
他人の喜びを自分の喜びにする、そんな風に成れるのか、成れないのか。
そのような方は阿弥陀様だけ、説教ではそう言って、人間にはできないと落とす。
それで良いのだろうか。本当の喜びとは何だろうか。
成れなくても目指す価値はあるのではないだろうか。
  
とか、思ったりして。
本のこと高いとか貶したけど2ヶ月で3刷、訂正も追いつかないのには、
それなりに良いところもあるということですね。