五木寛之親鸞が面白い。
善人のための白念仏、悪人のための黒念仏。
秘事法門とか土蔵秘事という異端である。
親鸞聖人は「わたしはどちらも正しい念仏のありかたではないと思います」という。
「わたしはときどき、これまで自分が人びとに語ってきたことが、
ほとんど無力だったように感じるときがあるんです。自分には法然上人が
教えられたことを人に正しく伝える力がないのではないかと。」
750回忌を迎えた今、この言葉は重く受け取らねばならないのではないだろうか。
(五木寛之の言葉だけど…)