2/11のコメントの返事に
視点・論点」で千葉大学教授の広井良典氏が「“定常型社会”と社会保障」というテーマですばらしい提言をされていました。自分の考えていることを言って貰ったみたいでほぼ100%支持したいと思います。いままでにこれほど簡潔にうまく纏めたものを聞いたことはありませんでした。広井氏にもっともっと発信していただきたいと思います。このような人たちの意見が多数になれば、世の中は変わる、いや変わらなければいけないのだと思います。
と書かせていただきました。
今、引越しの整理をしていたら、中日新聞H22年7月10日と17日の日付で
人生のページに「死生観を考える」というテーマで広井氏の記事が載っているのを見つけました。
興味ある人が、新聞に記事を載せており、それをたまたま見つけてしまうとは御縁ですね。
1回目は『死とコミュニティー「たましいの帰る場所」に』でコミュニティー(共同体)とは、本来「死」という要素をその本質の一つとして含むものであり、今後は“「死」を含むコミュニティーの再構築”が日本社会にとっての大きな課題なのではなかろうか、と述べています。
2回目では『死と自然 高度成長で死の意味喪失』と題して、次のようなことを書いています。
現在の日本人は「死」の意味を見失うとともに「生」の意味も見えなくなり、根本的な示現でのよりどころの不在に悩まされているように見える。これは「死生観の空洞化」とも呼ぶべき事態である。
私たち現代の日本人にとって大事なのは、戦後の高度成長期に次々と脇にやり、忘れていった死生観の層をもう一度確かめ、そことのつながりを回復し、何らかの着地点を見出していくことではないだろうか。そのことが、「たましいの帰っていく場所」ということとも重なると思えるのである。

広井良典氏の専攻は、社会保障、医療等を中心とする公共政策および科学哲学だそうです。
氏の言っておられることは、全く持ってごもっともなことです。しかし、公共の電波で『"定常型社会"と社会保障』というようなことをはっきり言ったのを他に聞いたことがありません。一度どこかで生の講演を聞いて見たいものです。死生観についても聴く価値があります。どこかの勉強会にぜひ呼んでください。
 
といったところで、引越しの整理ははかどりません。

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今日朝のニュースで生活保護を悪用とやっている。
生活保護費を食い物にしているらしい。(この制度自体におかしいところが多々ある)
実際にもらっている人も3〜4日で無くなってしまうと、悪びれずにコメントしていた。
報道も衝撃的になるように選んで放送しているのだろうが、何とかならないものか。
全く人間の性質を考慮していないために、政策が機能していない。
政治は悪用されないことを考慮して、本当に困っている人に対策をたてねばならない。
ここにも、悪代官が見え隠れしている。
これから先の日本はどうなっていくのだろうか。
良いことと悪いことを並べると、どうも悪いことばかりが
目に付く世の中になってきているような気がする。
20年前に日本脱出を真剣に考え、夢叶わなかった時に、
覚悟は決めたはずである。しかし、これほどになるとは。
「最大不幸社会」になるしかないと諦めるしかないのだろうか?
 
何かのきっかけがあれば変われるという期待もあるが、
天地がひっくり返ることが起こった、膿を出し切ると言っていた角界でさえも、
うまく丸めようとしている。これが良いことのような雰囲気が恐い。
もし、相撲界が何事もなかったかのような結果になったとしたら、
きっかけがあろうと変わらないという重い空気を背負うことになる。
この雰囲気を変える提案はまた書きます。