沈まぬ太陽」を見ていて人間の汚い部分をこれでもかというくらい見せ付けられた。
そのような汚い(相撲八百長もだが世の中に似たようなことがまかり通っている)こと
に気をつけないと世の中渡っていけないのだろうか。
そんなことを考えるちょっとまえに、若者の就職活動について特集している番組を見た。
高卒で就活をしている生徒が、何社も受けた中でパチンコ屋の従業員にやっと受かったと
指導している先生と喜びあっていたのだ。パチンコ屋で働くということはどういうことか、よほど
世の中のことが分かっっている人でないと、その従業員としてやっていくにはリスクがありすぎる。
それを先生がどう指導しているのか知らないが、先生の見識を疑ってしまう内容であった。
長い人生の中でのリスクも覚悟で自分がそれで生きていくのだと、強くいえる人間なら良いが、
高校を卒業したばかりで、他に就職がないからという理由だけで、選ぶのは絶対に止めたほうが良い。
その子が運良く良心的なパチンコ屋に就職することを願うのみである。が、多分ボロボロになって
傷ついてしまうのだろう。分かっていても手も足も出ない。
他の世界でも良くあることと言ってしまえばそれまでだが。
新聞の広告に載っている求人広告は結構危険なものも多い。そんなことは誰も教えてくれない。
就職さえすれば良いと思っていると大きな落とし穴に嵌る。
  
そんなこともあって、今日、本屋で見た「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」若宮健著
を買ってしまった。パチンコ自体の問題が書かれている。少なくとも読んでおきたい。
本の一部を引用すると

筆者は、パチンコは禁止するべきと訴えているが、パチンコ店の経営者は悪としたならば小物である。とくに小型店の場合は、そうだ。パチンコ店の経営者を小作人とするならば、パチンコ台のメーカーが地主で、その上に警察という悪代官が君臨しているのである。
小作人であるパチンコ店の経営者たちは、悪代官の前で土下座して平伏する。地主である機会メーカーは、どんどん新しい機械を作り、小作人に押し付け買わせている。

私見だが、
パチンコは人の真面目に働く意欲をそぎ、国力を失わせていると思う。
最近、チラシやTVCMが多くなって元気があるなぁと思っていたら、民主党は業界と仲が良いらしい。
TVCMは規制を受けるか、または自粛するのが本当であろう。少なくとも今までは遠慮していた。
サラ金消費者金融となってメジャーになったように、パチンコも換金合法化を狙っているらしい。
そこには、必ず「沈まぬ太陽」に見られたような世界があることも覚えておかねばならない。
エジプトのような運動をしなくても良いように、平和で住みやすい民主的な国家を作って欲しい。
 
(ちなみに菅首相の「最小不幸社会」を作ると言いながら、
パチンコの「たった数千人の莫大な利益のために、数百万人を泣かせている」
現実を容認していることは明らかに矛盾しています。残念なことです。)