『あらゆる芸術,あらゆる希求,そしてまたあらゆる行動と探索は,何らかの善を目指していると考えられる。それ故に,ものごとが目指しているものから,善なるものを正しく規定することができる』

『あらゆる技術,あらゆる研究,同様にあらゆる行為も,選択も,すべてみな何らかの善を目指していると思われる。それゆえ,「善とはあらゆるものが目指すもの」と明言されたのは適切である。』 
 
訳し方の違いでニュアンスが違ってくるが、上の方がしっくりときます。
(下の方が原文にはあっているそうですが、)
真宗が目指しているものから、善なるものを正しく規定することができる。」
さて、真宗は何を目指しているのでしょうか?
 
いかなる技術、いかなる研究(メトドス)も、同じくまた、いかなる実践や選択も、ことごとく何らかの善(アガトン)を希求していると考えられる。
アリストテレス『ニコマコス倫理学(上)』高田三郎訳 岩波文庫 第1巻第1章冒頭より引用)
『ニコマコス倫理学』は、このように始まるそうです。