リンク先のキーワード「戸松政憲」でここに来てくださった方がいました。戸松師は自分が永田やに入ってから、法話ではいつも楽しませていただいた、名説教師です。その先生の葬儀がさる10/19に行われました。自分はそのときには知らず1週間後にあるところで聞きました。お参りに行ってその葬儀の様子を聞かせていただきましたが、バックに師の説教のテープを流したそうです。
以前「すねいるのビデオはつまらないから、戸松師のビデオを売り込んで全国に広めてください」とお願いしたこともありますが、笑って「『永田や』でやるか?」と冗談で返されました。そのときは会社に入って間も無かったので、「とても無理です」と心で思ったのですが、でも、今ならはっきり「やらせてください」と言えます。こういうことがご縁なんですね。もっともっと早く出会えれば良かったと思います。昭和の名説教師がまた一つ消えました。でも、初めてリアルタイムであの先生の話をよく聞かせてもらったと言える経験をさせてもらえます。自分の録音テープでも少しは残っていますので、また整理して聞きなおして見ます。
話は変わりますが、円楽師匠も亡くなられたそうで、どちらも「ガン」という病気が原因です。こればっかりは気をつけようがないのかも知れません。
そういえば仏教では死ぬという結果の、原因は「ガン」ではなく、「生まれた」ということが原因だと言います。死に向かってみんな歩いているようなものです。が、やっぱり、お別れするのは寂しいものです。真宗には「還相回向」というものがあって、亡くなったものは仏となって、この世の衆生を救う手助けをすると言います。この世で法話をするものを、名説教師戸松政憲が後ろから力を貸してくださるように、そんな法を広める力となって働いている先生を感じていたいと思います。合掌。