人間は「やりたいこと、やれること、やらなければいけないこと」の三つが満足されたとき生きがいを感じると言う。これは当たっていると思われる。しかし、この前提には生き方の問題も出てくる。
 人それぞれ同じ状況でも「やりたいことと、やらなければいけないこと」は違ってくるだろう。唯一「やれること」はその人で決まってしまう。だから「やれること」に合せるのが生きがいを持てる第一の近道であろう。
 
 「やりたいこと」は個人の嗜好の問題でもある。「やらなければいけないこと」というものは、本来は人間としてという条件を付けなければならない。一般的には「やりたくないことをやらされて」その労働力を報酬と交換している。いずれにしても仕事から生きがいを見つけるということは、ほど遠いことになってしまう。そこをうまくやりくりしながら、最低限の両立、いや三立を見つけなければならない。そうでなければ真面目な者ほど継続が難しくなるであろう。