九
 若し人佛に作(なら)んと願いて、心に阿弥陀佛を念ずれば、時に応じてために身を現ぜん。是の故に我れ彼の佛の本願力を帰命す。十方の諸の菩薩も来たりて供養し法(みのり)を聴く。是の故に我れ稽首(けいしゅ)したてまつる。龍樹菩薩『易行品』
 十
 若し人善根を植ゆとも、疑えば則ち華開かず、信心清浄なる者は華開いて則ち佛を見たてまつる。同上
 十一
 世尊、我れ一心に尽十方無碍光如来に帰命したてまつりて、安楽の国に生まれんと願ず。天親菩薩『浄土論』
 十二
 佛の本願力を観ずるに、遇うて空しく過ぐる者なし。能く速(すみやか)に功徳の大宝海を満足せしむ。天親菩薩『浄土論』