13日午後8時半すぎ、広島市中区広島県立総合体育館で、プロレスラー三沢光晴選手(46)が試合中に相手の技をかけられて頭を強打。病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認された。
 広島県警は試合関係者らから事情を聴き、当時の状況を調べている。
 県警や主催したプロレス団体「ノア」によると、三沢選手は同8時10分ごろ、メーンイベントのタッグマッチに出場。約25分後、背後から抱え上げ、後ろに倒れ込むバックドロップをかけられ、リングに倒れた。
 試合はレフェリーストップで相手方が勝った。
 目の前で観戦していた市内の会社員の男性(32)によると、倒れてから救急車で運ばれるまで10分以上、仲間のレスラーや救急隊員が心臓マッサージや自動体外式除細動器(AED)を使い蘇生(そせい)措置を施したが、三沢選手は全く動かなかった。
 この間、リングサイドのファンから「ミサワ、ミサワ」とコールが上がり、搬送後も約2300人の観客で埋まった会場は騒然とした状態が続いたという。
 男性は「僕らにとって中学時代からの永遠のスター。間違いなく日本ナンバーワンレスラーで、超ショックです」とうなだれた。
 三沢選手は埼玉県越谷市出身。1981年にデビューし、2代目タイガーマスクとして活躍。90年代に全日本プロレスの中心選手となり、その後、ノアを立ち上げた。[
2009年6月14日2時26分]
 
 誰が三沢選手の死を予想しただろうか。プロレスの技自体は危険なものだが、日ごろ鍛えたレスラーが興行として、何試合も行なっている中での、事故とも言える。誰も予想できない死。それだけにショックは大きい。
 しかし、三沢選手に限らず、すべての人がいつ死ぬのか分からないこの世を生きている、いや生かされている。生かせれているのなら、いつでも生かされない場面に出会うことがあるのだろう。すべての人間はいつかは死ぬ。健康オタクでも、寿命が5年、10年延びる程度で、その間に交通事故で死ぬかも知れない。
 その日は決まっているのではないだろうか。そういうと運命論者かとも思われるかもしれないが、運命論とおまかせ論とお与え論を混ぜたようなものかも知れない。運命論では、どうせ人は死ぬという結論になるのかは知らないが、その日まで一生懸命生きさせてもらおうと思えるようになりたい。そして、人間こそ帰っていくものなんだと信じられるようになりたい。