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「プリクラ」のアトラス、業務用ゲームから撤退
 インデックス・ホールディングス傘下でジャスダック上場のアトラスは6日、3月31日付で業務用ゲーム機器関連事業から撤退すると発表した。ゲームセンター市場の低迷が長期化し、業務用機器の受注が落ち込んだのが主因。アトラスは1995年に発売した写真シール作製機「プリント倶楽部(プリクラ)」の大ヒットで知られるが、最近は新機種の開発をやめていた。
 2008年11月―09年1月期に約8億2500万円の特別損失を見込む。関連する従業員は配置転換するほか、早期退職者優遇制度による退職も予定している。好調な家庭用ゲーム関連事業に経営資源を集中する。
(06日 22:30)

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 経済のものさしで時代を生きていくと言うことは、本当に危ういという一例のようにも見えてきます。好調であればあるほど、その後の落ち込みの影響は大きく、落ち込むまで自分からは止められないというところに、その問題があります。好調時に社員を増やし、増産して稼げるだけ稼いで、そこで止めていれば良いのにまだまだ行けると欲の煩悩がはたらくのでしょう。
 先日の法話で講師の先生が、都合の良いときには貪欲が、都合が悪くなれば怒りの煩悩が現れるのが人間であるとお話されました。数年前は笑いが止まらなかった人が、今では何でこんなことをしなければならないんだと言いながら、将来の不安を抱えながらリストラの退職を募っているのでしょう。 
 社会システムが成長するためには、まず人間自体が成長しないと(気づかないと)、こんなことの繰り返しを避けることができないと思いました。