『現代語 歎異抄』 親鸞仏教センター訳・解説 朝日新聞出版
 善とは何か、悪とは何か? 750年を経て、現代人の「こころ」に染みとおる思想がある。
 次回からの正覚寺の輪読会のテキストです。来月は第3日曜日なので出席できる予定です。
 親鸞仏教センターというのは、2001年7月に、京都の東本願寺を本山とする真宗大谷派が、東京に立ち上げた学事施設。所長は本多弘之師です。
 この本の構成は、まず「原文」と註を置き、「現代語訳」を添え、その後に4人の議論と解説を「教えを読み解く」として掲載されています。
 本の中ですでに議論を深めているので、実際の読み合わせ輪読会ではどういう議論になるのか楽しみです。
 自分はこの本をインターネットで注文したんですが、ついでにまた買ってしまいました。
歎異抄に学ぶ人生の知恵』 藤本義一著 500円(税込)
 目次の大きなところを紹介します。
 1章 人は何処から来て、何処へ行くのか
  1 古典は未来を語る
  2 苦労知らずの尊さ
  3 死にゆく者が教えること
  4 死アル者ハ生ズ
 2章 心をどこに置けば幸せになれるか
  5 師弟とはなにか
  6 煩悩の恩恵
  7 "夢”と"欲”について
  8 信心とはなにか
  9 自分の"根の部分”を見つめること
 3章 なぜ、自分は生きているのか
  10 悟りについて
  11 縁のもつ深さ
  12 人生は卍と凶のせめぎ合い
  13 生きている意味
 4章 心安らかに生きるとは
  14 『歎異抄』に心奪われるまで
  15 人はみな釈尊に救われる
  16 言葉の底にあるもの
  17 なにを知るために生きているのか

 1章から4章まで本当に興味のあるテーマです。やはり人間は同じことを考えて生きているのだと思いました。