真の宗教体験は、人間の計らいが全く尽き果てた永遠の彼方から、しかも最も端的に身近に投げかけられていた救済の事実に驚き果てる不思議の妙境なのであります。(法炬は輝く12 和田哲龍より)

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 考え方次第で悩みは消える。
 悩みとは、人生が思うとおりにならなくて、気持ちが落ち込んだり、自信がなくなったり、世も末だと思ったりすることが、悩みである。
 ということは、悩みのない人間はいないということである。なぜならば世の中は私個人のためにつくられたものではないからである。したがって注文どおりには動いてくれないのが常である。つまり、悩みがつきまとうのが人生である。なのに、ノイローゼになったり、ぼやいたり、浮かぬ顔をしていないのは、多分頭を使っているからである。
 頭の使い方が上手でない場合に、落ち込むのである。頭の使い方が下手とは、考え方がツボからはずれているということである。考え方一つで人の幸不幸が決まる。思考が感情を左右し、感情が行動を促進するからである。思考=哲学である。
(国分康孝著 自己発見の心理学参照)