http://jp.youtube.com/watch?v=xpv2aWrsUxQ
 【アブラゼミ♀(大阪バージョン)】
作詞:カシアス島田 作曲:ユウキ 歌:misono 品川祐
 
わたしは汚い声のアブラゼミ
説教がましいのが わたしの欠点
もうちょっと我慢して 付き合ってよ
もうすぐ死んでしまうから 死んでしまうから
 
今度 生まれかわったら あんたらのように
人間に生まれて 長い人生楽しむわ
恋もするし 仕事もするし
誰かを愛して 子供も作って
そして小さなマンションも欲しい
 
人に生まれてきたくせに
文句ばかり言うんじゃないよ
 
金持ちの家に生まれてたらなんて
何十回でも そう思うもの
もっと美人に生まれてたらなんて
無いものねだり
 
わたしは汚い声のアブラゼミ
たった七日の私の命
 
わたしは汚い声のアブラゼミ
わたしが死んでも季節が変わるだけ
 
わたしは汚い声のアブラゼミ
わたし御堂筋で 今日も 鳴いてるわ
 
 7分の歌のうち3分間の部分なので、これを聞いただけでは本当の意味は分からないかも知れない。買って全部聞いてみて下さいとのことでした。
 これだけの歌詞を見て、島田紳助さんの大谷高校での貯えを出しつつあるのかなといった感想です。もしくは、「がばいばあちゃん」に対抗して、自分も衆生が感動する話くらい出来るんやぞ、かもしれませんが。
 先日「けい蛄春秋を知らず」という譬えを考えてみましたが、「わたしは汚い声のアブラゼミ わたしが死んでも季節が変わるだけ」という歌詞は、勘違いかも知れませんね。わたし(アブラゼミ)は季節の変化を知ることが出来ないということは、学校で聞いたはずなんですが。ここの部分だけ目線に問題あり。「わたしが死んでも季節が変わるだけ」は人間目線あるいは阿弥陀(第三者)目線である。わざとだろうか?
 「わたしは汚い声のアブラゼミ、たった七日の私の命」
不幸な境遇に文句も言えない身。人間が羨ましい。なのに、金持ちだったら、美人だったら…。
 「人に生まれてきたくせに、文句ばかり言うんじゃないよ」
このあたりは、槙原敬之をも感じてしまう。http://www.uta-net.com/user/phplib/view_2.php?ID=52963 しかし、すっきり感は圧倒的に槙原が上。
 ここまでの歌詞では、上を見れば切りがない、下にはわたしのように不幸なアブラゼミがいるのよ、というまだマシ諦め説教で終わっている。比較するところからは絶対的幸福感は得られない。ここから、どう展開していくのか。最終的なカシアス島田の意図は何。
 番組でここまで引っ張ったのだから、説教がましいわたし(アブラゼミ)が普通の説教で終わったのでは満足できない。もうすぐ死んでしまうわたし(アブラゼミ)の説教なのだから、なるほどと思わせるような転換を見せてもらいたい。
 以降の歌詞がわかるのを、楽しみに待っています。
 アブラゼミ♂(東京バージョン)歌エアバンド もできているみたいで、エアバンド(仮)はエアギターのバンド版です。メンバーは岡田圭右庄司智春波田陽区、金剛武志、田中卓志山根良顕らしい。田中卓志は悲愴感のメンバーでもあるので、今度の悲愴感解散コンサートは必見。