タイ首相、バンコクに非常事態宣言
 反政府デモが続くタイで、2日、市民団体同士が衝突し、1人が死亡、タイ政府は、首都バンコクに非常事態宣言を発令しました。
 タイでは、サマック政権の退陣を求める市民団体「民主市民連合」が、3か月以上にわたってデモ活動を繰り広げ、先月26日からはバンコクの首相府を占拠しています。
 こうしたなか、2日未明に、サマック政権を支持するグループと「民主市民連合」が衝突し、1人が死亡、40人以上が負傷しました。
 これを受け、サマック首相は、2日午前、バンコクに非常事態宣言を発令し、5人以上の集会禁止や首相府からの即時退去を命じました。
 「民主市民連合」は退去を拒否しているほか、観光地プーケットなど南部地域の空港閉鎖をメンバーに呼びかけています。
 非常事態宣言を受け、バンコク市内の学校は臨時休校となりましたが、ほとんどの日系企業は通常通り営業するなど、市内は平穏です。


 日本で首相が電撃辞任する一方で、タイでは首相退陣のデモが行われている。地球上の同時期に皮肉なものである。
 サマック政権の退陣を求める市民団体「民主市民連合」は、日本が羨ましいであろう。しかし、今の日本には犠牲者を出してまで首相退陣を求めるエネルギーは全くない。どちらが、この先良い結果が得られるのだろう。どうも、怒りのエネルギーがある方が、この先の困難を乗り越えられるのではないかとも思う。このまま日本は沈没してしまうのか。
 どちらも雨降って地固まる、というようになれば良いのですが。