高田晃一さんのことをTVで紹介していた。パラリンピックの選手であるが、100m11秒台で走ったり、走り幅跳びで6m以上を跳んでみせる。空手の大会で寸止めが顔面に当たり次第に視力を失ったそうで、もともとスポーツマンであったこともあり、パラリンピックにその力を発揮している。
 しかし、視力のない高田さんが競技に参加できるのは、周りの協力があってこそで、100m走には伴走者が必要であるし、特に走り幅跳びでは、コーラーという特別な支援が必要になる。コーラーとは声でまっすぐ走る向きと踏み切りを教える補助で、完全な信頼関係が必要となる。その為に日常の仕事から一緒に過ごして、心を一緒に出来るように勤めているという。
 高田さんは、毎回の幅跳びが恐怖との闘いだと言っていた。全速力で助走して思いっきり飛び上がるその時にまっすぐ砂場に向かっていることは、本人もわからないであろう。コーラーを信じて、自分の耳を信じて思い切って踏み切るしかない。
 高田さんは、メダルも欲しいが、メダル以上に大切なものをもらっている。自分が競技に参加できるのは多くの人の協力あってのことであり、そのことに感謝したい。そして、メダルより大切なことに気づいて欲しいという思いを語った。 
 『メダルよりも大切なこと』
一、感謝の心
一、チャレンジの精神
一、強くなればなるほど優しくなれる

 今では空手にも復帰して、棒術で賞をもらうまでになった。好きな空手に悪い印象を持って終わりたくなかったからと言うのが復帰の理由である。世の中にはすごい人がいるとただただ感動してその番組を見ていた。
 http://www.k1-taka.jp/index.html