以前本の紹介で取り上げた「夢をかなえるゾウ」を読んでいます。面白いの一言。例えば、こんなやりとり。
 「今から言うことは大事なことだから覚えときや。人間が変わろう思ても変わられへん最も大きな原因は、このことを理解してないからや。ええか?『人間は意識を変えることはできない』んやで」
 「意識を変えることはできない…」
 「そうや。みんな今日から頑張って変わろう思うねん。でも、どれだけ意識を変えようと思ても、変えられへんねん。人間の意志なんてめっちゃ弱いねん」
 「それはそのとおりです。人はみんな自分で決めたことがなかなかできません」
 「それでも、みんな『意識を変えよう』とするやん?それなんでか分かるか?」
 「さあ?どうしてですか?」
 「『楽』やからや。その場で『今日から変わるんだ』て決めて、めっちゃ頑張ってる未来の自分を想像するの楽やろ。だってそん時は想像しとるだけで、実際にはぜんぜん頑張ってへんのやから。つまりな、意識を変えようとする、いうんは、言い方変えたら『逃げ』やねん」
 意識を変えようとするのは、逃げ。僕はそんなことを今まで考えたこともなかった。「一ヶ月で本を5冊読む」そう決めてこれから変わっていく僕の人生を想像するのは、確かに楽しかったし興奮した。でもそれが逃げだったなんて。

 
 「自分らは、心の底ではやりたない思てることや、嫌いなことを無理やりやろうとするやろ。努力せないかん、我慢して頑張らなあかんいうて、努力することそのものを目的にして頑張ろうとするやろ。そんなもん続くわけないで。なんちゅうても、本音はやりたないんやから」
 成功しているひとは『それがやりたいからやってしまう』普通のことをしているだけなのです。ガネーシャの言うことは自分の本音を見つめることから逃げないということかも知れません。常識を覆すというか、もう一度よく考えてみると、そうではなかったということがあるのです。
 TVドラマが楽しみです。少しは世の中明るくなるかも。