善友力(ぜんうりき)−善き友の力−
 中日新聞の今週のことばに出ていた。今回は青山俊董師の担当である。
 仏教の深層心理学ともいえる「唯識」の中で、善き友を持つことの大切さを「善友力」として説いている。ということは悪においても同じことが言える。一人の弱さを自覚し、善き友に近づくよう心がけたいものである。
 3年ほど前に、自分とは一回り以上も年の離れた住職に「法友だ」と言われたときには本当に嬉しかった。そんな言葉があったんだと感動したものです。「力」ということを言えば、「聞光力」という言葉を知ったときも素晴らしいと思った。
「善友力」。ちょっと俗っぽいけれども、それも有りかなと思う。二河白道の比喩の最後に「一心に直ちに進みて道を念じて行けば、須臾(しゅゆ)にすなわち西の岸に到りて永く諸難を離る。善友あい見て慶楽(きょうらく)すること已(や)むことなからんがごとし。」とあります。