高額呉服商法で提訴。愛知県など3県で6人。被害者は63歳から78歳の老人。気が付けば契約1500万円。「根負けして買ってしまった」(66歳の女性)だそうです。45回で1500万円以上の契約を交わしていた。女性の収入は12〜13万円。返済額は2倍以上。
 二つの問題点が見られる。一つはこんなになってからでも助ける必要があるのかということ。45回も契約するというのは常識はずれだし、本人もまんざらではなかったのではないでしょうか。本人の自己責任として払えないのなら自己破産とかで処理すべきことではないでしょうか。もう一つは、これだけ個人攻撃をかけてくるということは、いかに売れないかということの証明でしょう。普通考えてみて危なそうなところには近づかないことです。カモだと狙われたら最後、身ぐるみ全て剥がされても仕方ないと覚悟して行くこと。そうまでして行かねばならないところはないとは思いますが。
 健康食品や器具の一時的に開いて2〜3ヶ月でどこかに行ってしまう店も、店員の数とその給料、店舗の家賃、広告粗品などの経費等々を考えれば、自分たちの懐からいくら位取られるか、計算できるでしょう。自分だけは景品をもらって得をしようと群がっているようです。それもわからなくはないのですが、食うか喰われるかの世界に生きている人たちですから、そんなに甘くはありませんよ。賢者はそんなところに近寄らないことです。
 昨日、義務教育で最低限生活に必要なことを教えなければ、と言いましたが、老人にも騙されない生活の知恵を教える必要があるかも知れません。
 「○○占で 三世の宿縁を 織(し)るべし」という相談会のチラシが入ってきましたが、何故長野から愛知まで出張しなければならないのでしょうか。宗派も書いてありません。すべてが悪いわけでもないでしょうが「君子危うきに近寄らず」です。騙されてから助けてくださいでは、虫が良すぎるのでは。
 それこそ、全ての人を救ってくださるのは、大慈悲の如来さまだけです。もし、騙されたときにはそれを仏縁としてもらいたいものです。