蓮如上人

蓮如上人御一代記聞書138に「前々住上人(蓮如上人)、仰せられ候う。『神にも、馴れては、手ですべきことを足でするぞ』と、仰せられける。『如来・聖人(親鸞聖人)・善知識にも、なれ申すほど、御こころやすく思うなり。馴れ申すほど、弥(いよいよ)、渇仰…

雑行とは、 さて雑行というは、なにごとぞなれば、弥陀よりほかのほとけも、またその余の功徳善根をも、また一切の諸神なんどに今生において用にもたたぬせせりごとをいのる体なることを、みなみな雑行と嫌うなり。 つまり「雑行」とは、まさに諸神にこの世…

赤尾の道宗は「念仏売りの道宗」とあだ名が付いていた。蓮如上人はそれを聞いて「おおいに売ってもらいたい。しかし、買い手がすくないでのぉ。」というようなことを仰せられたとか。

蓮如上人は第八代本願寺留守職につくときに、九分九厘正嫡の応玄に決まりかけていたのを叔父の如乗の説得などにより雪崩現象を起こすような蓮如支持を取り付けて、留守職就任が正式に決定した。もし、応玄が留守職の地位を占めていれば、本願寺は天台宗の一…

百瀬明治著「小説 蓮如」を読むと土一揆から非常な影響を受けたことがわかる。 一揆を起こすものは地面に這いつくばって生きて居る者である。そんなものが一揆を起こしたとたん大道を闊歩しても咎めるものもいない。かえって手をたたいて歓迎してくれる人さ…

蓮如上人のことをいよいよ勉強しなければならなくなったので、ここを借りて思ったことをまとめてみようと思う。今月いっぱいの予定でどこまでできるか。まずは、大まかな背景を参考文献をたよりに眺めてみよう。 蓮如上人は1415〜1499年の15世紀を生き切った…