[一念多念文意]
おおよそ八万四千の法門は、みなこれ浄土の方便の善なり。これを要門という。これを仮門となづけたり。この要門・仮門というは、すなわち『無量寿仏観経』一部にときたまえる「定善・散善」、これなり。「定善」は、十三観なり。「散善」は、三福九品の諸善なり。これみな浄土方便の要門なり。これを仮門という。