19:30(NHK総合[クローズアップ現代])
あふれだす「ポエム」のような言葉

日本一の居酒屋を決める大会で、決勝戦の審査対象は居酒屋で働くことの希望や夢を歌い上げる魂のポエム。
最近、前向きで優しい言葉だけど意味がよくわからない詩のような言葉をよく目にする。
いま「ポエム」と呼ばれる情感たっぷりの言葉が急速に力を持ち始めている。
そんな違和感を論じる社会批評が相次いでいる。
コラムニストは「ポエムでわれわれは動かされ始めている」とコメント。
先行き不透明中、吸引力を増す前向きで優しい言葉。
その奥にある日本社会の今を読み解く。


飲食店の人生訓や町の名前、自治体のユニークな条例まで、
日本中に広がるポエムのような優しい言葉が広がっているという。
ポエムのような優しい言葉は、
現場の問題を隠して見えにくくしてしまうのではないかという指摘があります。

”Be happy.”とかいう理念。...
限りある人生の中で出会いに感謝しよう、とかいうきれいな言葉。
過酷な労働条件のもと、その理念と連帯感で仕事に頑張れるようになったという。
見ようによっては騙されているのかもしれないという解説もありました。

真宗のことばも似たようなものになっていないだろうか。
南無阿弥陀仏で生きていこうといわれたとき、
その違いは何であるか。
過酷な人生をいきるものにとって、
「生き生きと生きるいのちに目覚めました」とその気になって、
騙されているのかも知れません。
そこをしっかり捉えていないと人生(後生)の問題を間違えてしまう。