今日は、朝から一騒動ありました。
今日は朝から用事があり、その準備をしていたところ
耳が聞こえない、目も見えないという高齢の女性から
電話があり、一方的に要件を言って切ってしまいました。
その電話を受けてしまい、まだ開店前だったので、
住所もはっきり聞けず推理して、
やっとここだろうという所を割り出して、
すぐに訪問しました。しかし、誰も出てきません。
そこまででタイムアップだったので、
メモを残して本来予定の訪問に戻りましたが、
お客様の家に行くまでの間、「なんて勝手なんだろう」
「耳が聞こえないと言ってこっちの都合も何もなしに
『午前中に来てくれ』なんて何とかしたいけど無理。」
と、イライラはつのりました。
弱いものには親切にと言うけれども、
これは暴力ではないかとさえ思いました。
結局会えませんでしたが、その後すぐにお寺様から
「まだ"精抜き"してないから、その事を伝えておいて下さい」
とのことでした。お寺様も困っている様子です。
 
しかし、帰りによくよく考えてみると、
目が見えず、耳が聞こえない状態とはどういう風だろう。
もし自分がそんな状況だったら、一日中何をしたら良いのだろう。
一日が長いだろうな。何かすごく怖くなってきました。
そこを生きているその女性は、どんな生き方をするにしても強いな、
と思ってしまいました。
しかし、若いうちに仏教と出会い、慈悲というものがあるならば、
もう少し優しい生き方もできるのかも知れないなとか、
人間はみんな同じ、自分が同じ状況になればもっと我がままになるだろうとか、
いろいろ考えさせられました。
 
どんな老い方が良いのか自分にはまだまだよく分かりません。