コメントをもらったので右田百女さんの報恩雑を掲載します。
「信仰と生活 第8巻第31号」より
報恩雑 百女 
夜更けて寒念仏の声揃う
掛乞へば布施の如くに給はりぬ
娘(こ)と嫁の区別はなけれ春炬燵
春惜しみつつ越し方を話し合ひ
高僧の録音かけて春惜しむ
風邪の床これも慈悲ぞと書に耽る
とり交はす法(のり)の便りや梅雨ごもり
誰彼の悩みさとしぬ十三夜
秋晴れやなやみの心ほぐれゆく
弥陀念じ宗祖を想う後の月

右田百女は317east32ndさんの曾祖母で虚子門下の俳人だったそうで、
そう言われなかったらこれらの句を見つめ直すことはありませんでした。
報恩雑は25号にも5句載っていました。

ありがとうございました。