大山泰弘著「利他のすすめ」チョーク工場で学んだ幸せに生きる18の知恵

難しい仏教の話より、この本の話の方が当に仏教精神だと思います。
大山泰弘氏の実践には頭が下がります。ただ、本を読めば分かりますが、
始めから障害者を雇おうとしたわけではなく、
ご縁が育ててくれたことも正直に書いてあります。
 
こんな話を思い出します。
古来、知的に障害のある子どもが生まれると
「やがてこの子は亡くなった後で鯨に生まれ変わり、
村を潤しに来てくれる」と言い伝えられたそうです。
一頭の鯨は七つの集落を潤おすとも言われ、それは貴重なものでした。
こうして、村中がその子どもを非常に大切にしたそうです。

鯨が浜に打ち上げられたニュースを見るたびに、
その話を思い出しますが、 
そんな知恵が今の世の中から消えていってしまいました。

自分は実践してこその仏教だと思っています。