哲学はランチのあとで

「哲学はランチのあとで」読み終わりました。
面白かったです。
早速2009年3月で有効期限が切れていたTSUTAYAのカードを
新規で作ってもらいました。
しかも、この3日間はキャンペーンで保証料¥200がサービス。
 
何が面白いかというと、映画をこういう風に見ることが出来るんだと知らされたこと。
一本一本のこんな場面はどうなのかを分析する、それも自分の興味のあることに特化して。
食べるとか哲学とかお墓に関連する場面を自分なりに分析してみる。
このような「映画鑑賞」はたしかに趣味の範囲を超えているかも知れません(p.77)。
(自分は映画鑑賞といえば、その辺まで突っ込んでもらいたいのですけど。)
論文風のエッセイにも惹かれます。
参考文献、実地調査を踏まえて例を挙げる手法、時間と手間が掛かっています。
ウィットも利かせていますので、プッと思わず吹く内容もあります。
ところどころの珠玉の言葉の引用もアイデアだと思うし、
ちょっと知らなかった知識もさりげなく入れてもらえています。

今回何より自分の忘れ安さには驚きました。各映画の内容がほとんど思い出せません。
と言っても1/10程度しか見ていませんが。
「シャイン」とか良い映画だとは覚えていますが、
どんな内容だったかなぁ、「かもめ食堂」も真剣に見ていなかった気がします。
「ラン・ローラ・ラン」が紹介されていたのにも驚きです。
この映画誰が見るんだろうと思いながら
レンタルビデオを頑張って見たのを覚えています。
そのとき、暇で6ヶ月間で200本近くのビデオを見ていたのでその中の一本です。
どんな映画も見所はある。
でも、多分、本に紹介されていない映画がこの数倍有って、
それもこのような映画鑑賞をしているのかと思うと賞賛ものです。
  
思考(嗜好)が似ていたので安心して読めました。
一つ違ったのは、リタイアした後に都会でオシャレに過ごしたいというところ。

   
本には付箋が何枚も貼られましたので、すこしの間、この本について考えて見たいと思います。

最後に、内容についての間違いは分かりませんが、
p.14 思もえます。 → 思えます。
p.94 キックボクシングにも習いました。 → キックボクシングも習いました。
                         か、キックボクシングにも通いました。
かな?
歎異抄に学ぶ」とか「仏教に学ぶ」とかいうので、「キックボクシングに習う」もあり?