「食事のことば」は各宗派で決められていますが、本願寺の言葉は、

(食前のことば)
 〔合掌〕
 み仏と、みなさまのおかげにより、このご馳走をめぐまれました。
 同音: 深くご恩を喜び、ありがたくいただきます。
(食後のことば)
 〔合掌〕
 尊いおめぐみにより、おいしくいただきました。
 同音: おかげで、ご馳走さまでした。

でしたが、次のように変わったそうです。

(食前のことば)
〔合掌〕
 多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。
 同音: 深くご恩を喜び、ありがたくいただきます。
(食後のことば)
〔合掌〕
 尊いおめぐみをおいしくいただき、ますます御恩報謝につとめます。
 同音: おかげで、ごちそうさまでした。

その法話で解説もありましたが、いま言葉を見ても、何が変わったのかよく
わかりません。前からこの「食事の言葉」に対する異論はあったようです。
平成21年12月15日に変わった言葉は、これからずっと使われていきますでしょうか。
いまから20年前までは、次の食事のことばが使われていたそうです。
この方がずっと良いですね。

(食前のことば)
 われ今幸いに、仏祖の加護と衆生の恩恵とにより、この美しき食を饗く[ウルワしきショクをウく]。
一同: つつしみて食の来由を尋ねて味の膿淡を問わじ[ショクのライユをタズねてアジのノウタンをトわじ]。
    つつしみて食の功徳を念じて品の多少を選ばじ。「戴きます」
(食後のことば)
 われ今、この美わしき食を終りて、心ゆたかにちから身に充つ。
一同: 願わくは、この心身を捧げておのが業にいそしみ、誓って四恩にむくい奉らん。「御馳走さま」

因みに大谷派は、
「食前のことば」 み光のもと、われ今幸いに、 この浄き食を受く。いただきます。
「食後のことば」 われ今幸いに、この浄き食を終わりて、心ゆたかに力身に満つ。 ごちそうさまでした。

本願寺派の以前の言葉は、大谷派の今の言葉に似ていますね。