二年前の地蔵盆で、店先にお菓子を置いて子供たちに配っているのを、珍しいからと思ってふと声を掛けて知り合った方と不思議なめぐりあわせで、もう少ししたら(新築するときに)仏壇を購入してくださるそうです。今日は、お盆の提灯のことでお伺いして提灯を一対お届けしました。そのときに「あの時出会って、縁があったんですね。私たち夫婦は、商売をしていたこともあって御縁を大切にしていました。」と言われました。ご主人は病気でこの春に亡くなってしまいましたし、入院していて顔も会わせたこともありませんでしたが、奥さんが大きな仏壇の処分について相談したら、「それなら『永田や』で良いんじゃないか」と言ってくださったそうです。それで半年前に昔からの立派な三方開きの仏壇は処分させていただきました。あの2年前にふと立ち寄って話を聞かなかったら、今のご縁も無かったのかと思うと複雑な心境です。このようなことは思い通りにはならないことです。そして、こんな御縁が結ばれるとき、至極の喜びを感じさせていただけます。今日の新たなご縁が、いつまた花開くか分からないのですが、確実に因は果を結ぶことでしょう。それは何よりも嬉しいことです。
 一昨日は、突然思いも寄らないお寺様から電話を頂きました。寺院の仏具を見積りして欲しいとのことでした。電話したその理由が「いつもよく来てくれるから」と言っていました。確かに四年前までは、伺っていなかったお寺で、自分が変わってから通うようになったところです。しかし、自分の中では、3〜4ヵ月に一回顔を出す程度で、必ずしもよく顔を出していたお寺ではありませんでした。「いつもよく来てくれるから」と言われると何か恥ずかしい気もします。住職とはじっくりお話をしたことも無かったので、そんな風に思ってくださっているとは思っても見ませんでした。これからどんな御縁になるか分かりませんが、住職の要望に的確にお応えして深い信頼関係を築いていきたいと思っています。
 今、現在のすべてのご縁に心より感謝いたします。合掌。