小説の内容から映像化は困難と見られていたが、2006年5月、角川ヘラルド映画(現・角川映画)によって2008年夏公開を目指し製作されることが発表された。だが、日本航空などからの強い反発などにより、2008年7月の時点で公開の目処は立っていなかった。同じ著者による「白い巨塔」を二度にわたって映像化したフジテレビが2009年の開設50周年にあわせてテレビドラマ化の企画があったが、モデル企業の日本航空に配慮してか、立ち消えになっている。しかし2008年12月角川映画は、2009年秋公開として正式に映画化を発表した。角川ヘラルドに吸収合併された旧・大映の社員が奔走し、映画化にこぎつけたという。2009年1月に、イランでクランクイン、アフリカなどの撮影も行われ、日本の空港シーンはタイの空港を利用して撮影した。飛行機のシーンは、CG処理によって再現した。
映画化について、日本航空は「ご遺族の中には映画化を快く思っていない方もいらっしゃる。すべてのご遺族の心情をきちんと汲んで欲しい」と映画化反対のコメントを出している。また、日本航空から角川ヘラルド映画に対し「名誉毀損の恐れがある」と警告文を2度送っているという。 日本航空や一部遺族の反発を恐れてか、角川は「映画は全くのフィクション」とコメントしている。
2009年10月24日公開予定。

沈まぬ太陽」の紹介です。
あらすじ:日本航空をモデルにした国民航空社員で同社の労働組合委員長を務めた主人公、恩地元(実在の日本航空元社員・小倉寛太郎がモデル)が受けた不条理な内情を描き、人間の真実を描いた作品。単独機の事故として史上最悪の死者を出した御巣鷹山日航機墜落事故を主題に、人の生命に直結する航空会社の社会倫理を鋭く描いている。

いろいろと話題が多い作品みたいです。10年前に出版されていて今回映画となることで知ったという人も多いのではないでしょうか。奇しくもJALの政府公的援助の問題と同時期に映画も公開というのは、誰かが図ったのでしょうか。とりあえず話題性と一般知識のために見ておこうかと思っています。