最近のニュースを見ていて憂鬱になってきます。
 『1日午後9時35分頃、横浜市都筑区茅ヶ崎中央の市道交差点で、乗用車2台が衝突し、はずみで1台が近くで信号待ちをしていた女性3人をはね、3人はいずれも全身を強く打ち、死亡が確認されました。』
 『2日午後5時50分頃、山口県美祢市秋芳町の「山口秋芳プラザホテル」から「3階でガス漏れ事故が起きた」と119番がありました。大阪府高槻市立松原小学校の児童6人と教員を含む計22人が病院に搬送され、このうち同行していたカメラマン、川副浩明さん(26)=京都府木津川市相楽城西=が死亡しました。』

 何とも言えない事故であるが、これらの事故は防げなかったのだろうか。
 どちらも被害者は全く分からないうちに命を落としてしまったことだと思う。それぞれに生活や人生設計があったのに一瞬にしてふっとんでしまった。運が悪かったのだろうか、数時間前からそこに向けてカウントダウンは始まっていたようにも思える。みんなそのカウントダウンには気づかないで安心して暮らしているのだ。ありきたりの言葉になってしまうが、気をつけるしかないのであろう。CO中毒の事故は気を付けようもないのであるが…。
 交通事故のほうも後1mでもどちらかにずれていれば、残業が終わるのが10分違っていたら、という「たら」「れば」の世界である。免許取りたての18才が犯した重大事故に日本中が悲しむという、こんなことがなくならないのだろうか。せめて自損事故なりで、事故の怖さを経験していれば、最悪の自体は避けられたかも知れない。
 以前、緑のおじさんが交差点で立ち話をしていて、事故に巻き込まれて亡くなったという事件を取り上げたことがある。交通安全の助けをしていて油断の不注意から死亡事故になったという、運転手に同情的な意見も書いたが、今回も複雑な心境である。18才の若さで抱え込むには大きすぎる重荷を背負ってしまった。それも可哀想といえば可哀想であるし、すべてのドライバーが運が悪ければ、加害者になりうるという自覚をもっと警察なりが日ごろから啓蒙すべきである。
 中部電力がしばらく前からとんでもない啓蒙CMを流している。「温暖化には関心があるが、原発には関心が少ない、原発はCO2を出しません。」何を馬鹿なことを言っているんだと怒る人はいないのだろうか。CO2どころではない、人類がいなくなっても残るだろうもっと怖い放射性廃棄物を作っていて、廃棄場所もないから地殻の深いところに埋めようとしている。今も海洋投棄が行なわれているかもしれない。そんなことを隠して、ただCO2を出さないというメリットだけのCMをTVでもやり始めた。
 何が言いたいかと言えば、今TVもCMが減って困っている。何でもやってもらえるならお願いしたい。そんなところであろう。今、もっと、政府CMでも信号を守ろうとか、交通標語だとか、やったらいいと思う。0の付く日は交通事故死亡ゼロの日なんだから宣伝すればいい。インフルエンザで首相が出てくるような全く無駄なCMができるのだから、やろうと思えばできるだろう。酒酔い運転が厳しくなっただけで、事故死は激減して6000人台まできている。1日でも交通事故死亡0が実行できたら、次のステップに移れるような気がする。

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