これまた遅ればせながら、「メメント・モリ」について調べて見ました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%AA
 メメント・モリという言葉の意味は「死を想え」という意味だそうです。ずっと聞いてはいたのですが知る縁がありませんでした。今日ブックオフ藤原新也著「メメント・モリ」を買ってきて、その縁が結ばれました。この本は1983年に第1刷されており、2002年の新装版18刷のものでした。全頁写真で短い文がついている例えば人骨の写真には「あの人骨を見たとき、病院では死にたくないと思った。なぜなら、死は病ではないのですから。」とか犬が死体を食べている写真では「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ。」といった具合である。「ありがたや、ありがたや、一皮残さず、骨の髄まで、よくぞ喰ろうてくりゃんした。」
 「植物は偉大な催眠術師だと思う」「こんなところで死にたいと思わせる風景が、一瞬目の前を過(よぎ)ることがある。」「黄色と呼べば、優しすぎ、黄金色と呼べば、艶やかに過ぎる。朽葉(くちは)色と呼べば、人の心が通う。」
 わらじの写真には「末法健康ブームのシンボル、ジョギングシューズを履き、みんなで渡ればこわくないと、三途の川をひたはしる、げにこの世はめでたし、めでたし。わらじはぜったい走りません。」
 来年も世は世で勝手に進んでいくのでしょう。自分はそんな中でもメメント・モリで淡々と生きられるようになりたい。