ちょっと遅いのですが、「くるとが」を買ってしまいました。使って見ると本当に書きやすい。すごい発明ですね。
 シャープペンシルの芯の片減りに関するクレームはほとんどなかったということです。それは、使用者が無意識のうちにシャープを回して解消していたからなんですが、そこを改良した発想が素晴らしい。80万本の当初の予定を4倍も超えて売れたそうです。自分も1本で良いのに家族用に2本買ってしまいました。
 このような発想の商品がもう一つあります。日清の「ぴんそばどん兵衛」です。これも麺のチヂレに文句を言う人はいなかったと思います。カップ麺の麺はチヂレていることが当たり前だったわけですが、それを伸ばすことを目標に開発した「ぴんそば」。絶対に売れるはずという開発者の確信があったからできた商品でしょう。自分はネーミングとかが?印だったのですが、今、年末に向けて宣伝しているのは、縁起の良い「ぴんそば」とやっています。これは受けると思います。「ぴんそば」のネーミングがここで活用できるとは。ここまで考えていたとしたら、これもすごい発想だと思います。
 売れるかどうかというよりも、遊び心のようなものを感じます。開発に余裕があるように思うのです。良い発想は余裕がないと浮かびません。これらの事例は一つのヒントとなるでしょう。
 そして、今日自販機で缶コーヒーを買って思ったのですが、缶の胴体部分のかしめの金属部が飲み口と同じ方向になっていて、飲むときに金属の嫌な感じがするという不運に当たってしまいました。これは逆にクレームが来ていると思うし、簡単に向きを揃えることは出来ると思うのですが、そうはなっていません。そこらに開発者(企業)の姿勢が垣間見られる気がします。