池田晶子著『人生は愉快だ』
死んでからも本は出る。ひたすら考えれば、こんな考え方もできるのか!人生論ずるまでもない。(オビの言葉)
 昨春、この世を去った著者の最新作は、死から始まるせいの考察。釈迦、ヘーゲル、一休など、古今東西の思索者たちは、死をいかに考え、どのような言葉で語ったか。
 著者ならではの、意表をつく「人生相談」も冴え渡る。生(ある)と死(ない)の両極に奔出する言葉が語る、人生の味わい。著者が温め続けた未発表原稿、ついに刊行!

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 ということで、ついつい衝動買いです。ここ一ヶ月ほど買った本が全く手につかず溜まったまんまなのに、また増えてどうしようかと思ったのですが、読みやすそうなのでまずこれを読んでしまいましょう。

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 「死の豊かさ」とはこれを思索する者の実感である。(中略)「存在とは何か」。
この問いは我々を、微細にして広大な領域へと解き放ってくれる。
 「私は、食べるために生きているのか、生きるために食べているのか」さて、ほんとうに楽しい人生は、どっちだと思いますか。(オビの裏の言葉 本書本文より)