1歳女児、父にはねられ死亡=自宅車庫入れで−京都
 12日午後2時10分ごろ、京都府宇治市神明で、父親が車を自宅の車庫に止めようとした際、先に降りていた1歳10カ月の長女をはねた。長女は救急搬送されたが、頭を強く打っており、間もなく死亡した。府警宇治署は、自動車運転過失傷害の現行犯で、父親の会社員(30)を逮捕した。「気が付かなかった」と話しているという。
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 幼稚園バスにひかれ小1死亡=運転手を逮捕−東京
 31日午後2時35分ごろ、東京都調布市佐須町の路上で、小学校1年の男児(7)が幼稚園の送迎バスにひかれた。男児は病院に運ばれたが、間もなく死亡した。
 警視庁調布署は自動車運転過失傷害の現行犯で、バスを運転していた容疑者(67)を逮捕。同容疑者は「全く気付かなかった」と話しており、容疑を同過失致死に切り替え調べる。
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 今月幼い子供の事故死が相次いだ。どちらも同様に「気が付かなかった」と言っているが、このコメントは何の意味もないことである。気が付かなかったから事故を起こしてしまったのであって、気がついて轢いていたら殺人である。コメントは故意ではなかったと言っているだけで、責任逃れの何物でもない。
 ここで、問題となるのは、1歳の子供を一人で先に降ろしてしまう親であり、道路でしゃがんで友達を待つことを危険と教えなかった親に決定的な問題がある。さだまさしの歌で言えば、
その国では赤信号など無視して平然と渡る歩行者ばかり
その後ろを小さな子供が慌ててついて行くよ信号など見ないよ
この子がやがて無灯火の自転車でいつか赤信号を横切って
事故で死んだら大人達が殺したのと同じだと思うんだけどな

そのように教育されなかった子供たちはいずれ事故でなくなるかも知れないのに、ということ。これで親としての悲しみを思い知ることになるであろうが、あまりにも重い代償である。
 もう少し、社会的に安全教育する術があるだろうに、そこまで面倒見切れないということなのだろうか。このような手抜きが、回避できるであろう悲惨な事故を起こさせ、将来必ず社会へしっぺ返しを招くことであろう。
 最近、被害者はもちろんのことだが、加害者にも悲惨な事件、事故が多すぎる気がする。悪い事をしないというだけでなく、事件や事故の被害者にならないことが、ある人(犯人)に罪を犯させないことになるということを意識してもらいたいものである。