「君自身に還れ 知と信を巡る対話」大峯顯と池田晶子との対話
 オビの言葉 池田晶子最後の問い
 強い光芒を曳いてあなたは突然去ってしまわれた。仏教についてもっと話し合いたいと言っていた矢先でした。生きるも死ぬもすべて他力によるという真実を、現代社会に向かって果敢に語った鮮烈な生涯。その清冽な言葉の中にあなたは現在しています。(大峯顯)
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 2冊の本を注文しておいて、1冊はすぐに届いたが、この本だけ少し間があってから届いていた。自分はもう忘れてしまっていて再度のメールで何とか気が付いた。もうちょっとでインターネットで本を買えなくなるところだった?
 大峯氏のまえがきの中に池田氏の言葉が出ている。「自分は西洋思想を勉強しながら、ずっと自分でものを考えてきたが、気が付いたらいつのまにか仏教の考え方になっている」
 自分が、池田氏とかの本を読んで真宗の仏教は哲学だと感じたのと同じように、池田氏は哲学の考え方は仏教に似ていると感じたらしい。このまえがきを読んで自分は鳥肌が立った。哲学と仏教は表裏一体。生と死も表裏一体。非僧非俗の僧も俗も表裏一体。念仏も禅も表裏一体。
 今年一年で自分が感じたこと。