田村裕著「ホームレス中学生」 ワニブックス
 http://item.rakuten.co.jp/book/4482966/
 今日お寺さんに行って少し待っている間にTVが点いていたので見ていたら、お笑いの麒麟・田村裕が出ていた。上記の本を出版して人気があるという。一カ月暮したという公園には毎日大勢の見物人が来ているらしい。実際写真を撮ったりしている人がいて、「ここでは雨もしのげないでしょう」と感想をもらしていた。田村氏は、そんな生活を体験しているから、すべてのことに感謝できると言う。水を飲むのでも、水道の水が飲めるだけで、美味しいと有り難くてしようがないと言っていた。「幸せのハードルを少し低くするだけで、物も要らずお金もかからないで幸せを得ることができます。」と言う彼の言葉にはその通りと手放しで賛同できる。どんどん本が売れて、若い人たちがどれだけ「当たり前」として幸せを見過ごしているか、どれだけいろいろな価値観の幸せがあるかということに、気が付いてくれることを望んで止まない。
 新聞には毎日一面全部を使ってのサプリメントやら健康食品の広告が載っている。売れるから高い広告料を支払ってでも宣伝するのだろうが、こんなところにも金余り日本の愚かさが見え隠れする。もし年金でこんなものを買っているとすれば、もっと困っているところへ回せないかと思うのもおかしくないでしょう。感謝して水が飲めることが一番の健康法だと気付くことも大切だと思いました。