今日は良いことと悪いことがありました。どっちから聞きたいですか?
 悪いほうから、ラジオの投稿ことごとく没でした。どこにツボがあるのかわかりません。めげずに来週の川柳のお題は「勘違い」です。
 良いほうは、今日初めて本願寺名古屋別院へ行ってきました。仏教壮年会の総会・研修会です。そこで、東京教区神奈川組高元寺の住職、宮本義宣さんが「開かれたお寺をめざして」-門信徒・僧侶共同参画-というテーマで問題提起をして、全体会で質疑応答という研修がありました。問題提起では、お寺の「公共性」が脅かされているとの指摘がありました。そもそもお寺は公共性の高いものと位置づけられて、税法上優遇されてきました。しかし、政府は今のようなお寺を税法上優遇する価値のないものとして、法律改正を企てているそうです。何とか今回は阻止したとのことですが、この法律が通ればお寺は大きな痛手を被ります。自分もこのことは初耳でした。
 では、どうしたらよいのでしょうか?一つの方策として、ひとつの宗派で悩まずに、宗教間対話を始めようということでした。既存宗教の危機的状況を打開して、みんなが集える公共の場所となるためには「枠を超えて社会に向けて何ができるか、どう協力していくべきかを話し合う」時がきているのです。危機的状況の中で本願寺派は何かを模索しています。必ずそこから花が咲くことでしょう。
 最後のまとめでいいことを述べておられました。「住職は門信徒の批判を怖れる必要はないのです。誰もが我が寺が一番と思っています。そのほうが圧倒的に多いものです。もっと良くしたい、この寺が好きだからという意識の現われが小言になっている」のだそうです。何にしてもお寺をハブ基地として情報発信していくことを、3〜4年前から本願寺では言われているとのことでした。現状にはっきりと危機意識を持って問題提起した姿勢に好感を持ちました。中央基幹運動推進相談員という役を持っておられたので、「できることをできる人がする。できない人はできる人の足を引っ張らないで協力する。」ということを全国のお寺にうったえて下さいと要望しておきました。本願寺派の将来が楽しみです。