「世界から猫が消えたなら」

世界から猫が消えたなら」再読完。
と言っても最初に読んだのは発売直後に立ち読みでした。
文字数少ないから。2日もあれば簡単に読めます。
買うの勿体ないと思って、ブックオフで105円で手に入れたもの。
消費税5%。時の経つのが早いです。

主人公の心の声
『でもいまは分かる。世界に何かが存在する理由はあっても、
失われる理由なんて、もうまったくないんだということを。』

自分に都合の良いものは残して、都合の悪いものは消してしまいたい。
しかし、悪魔の選択は気ままでした。
消えても良さそうに思っていたものが実は大事なものだったと気づく。
ベタで分り易いです。
『でもいまは分かる。世界に何かが存在する理由はあっても、
失われる理由なんて、もうまったくないんだということを。』
が成り立つためには、
都合の悪いものもその存在を認めるという心が無ければ成立しません。
あるがままを受け入れて、
死から逃れられないと悟ったときにわだかまりを解決しておきたい、
こころの整理をつけたい、
そんな心境になり、
実際行動が起こせて
幸せに死ねるというフィクション。
深いような、浅いような…。