西加奈子著「きりこについて」再読完。

そのものを自然のままに見る。
そんな訓練はなかなかできませんが、
追体験できたような気になります。
そして、”人身受け難し”と言いますが、
[本文引用]
『猫は生まれ変わる。それも必ず、また猫として生まれてくる。他の動物、例えば人間から、猫に生まれ変わりたいと願う者は多いが、それはとても困難なことで、しかし、一度猫として生まれたからには、来世も、その次も、ずっと猫として生きていける。
(略)
何度も猫としての生を繰り返してきた猫は、生まれてきたときから、あることを知るようになる。自分は、死ぬまで生きるだけの存在である、ということ。』
真宗猫派🐈必読の書です。